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こんちには!家づくりアドバイザーの大橋です!
職人の町鹿沼では現在職人不足や技術継承の問題があります。
背景としましては以下のとおりであると推測されます。
目次(クリックすると見出しに飛びます)
1. 高齢化とベテラン職人の引退
- 高齢化社会の影響
日本全体で建設業に従事している職人の高齢化が進んでおり、鹿沼市も例外ではありません。多くのベテラン職人が引退を迎えており、若手職人の数が不足しています。- 近年、熟練の職人が退職しても、その技術や経験を受け継ぐ若手が少ないため、技術の継承が難しくなっています。
- 地元に住んでいる職人も年齢を重ね、現場を引退する年齢に達しており、後継者が不足している状況です。
2. 若手職人の業界離れ
- 労働環境と待遇の問題
建設業は身体的に厳しい仕事が多く、長時間の作業や危険を伴う現場での仕事が続くため、若者が業界に魅力を感じにくい状況です。- 賃金や福利厚生が他の業種と比較して不十分に感じられる場合も多く、安定した生活を求めて他の業種に転職する若者が増えています。
- また、過酷な労働環境や、家族やプライベートとのバランスが取りにくい点が若手の参入を躊躇させる要因となっています。
3. 業界のイメージと教育機会の不足
- 職人業の魅力不足
建設業や職人技術が十分に評価されていないという現実もあります。- 若者が職人を目指す際に、厳しい労働環境や長期間の修行を伴う点がネガティブに捉えられることが多いです。
- また、学校教育の中で建設業のキャリアや職人技術に対する理解が不足しており、早期に職業訓練を受ける機会が限られています。
4. 経済的な理由と業界全体の需要
- 需要と供給のバランス
鹿沼市を含む地方の建設業界は、人口減少や少子化の影響を受け、都市部ほどの活発な需要がないことがあります。- 特に鹿沼市のような地方では、新築やリフォームの需要が一定数あるものの、相対的に職人を維持するための安定した仕事量が不足しているため、若手が続けにくい状況です。
- また、地方での職人の流動性が低く、近隣の都市や県外へ仕事を求めて出ていくケースも見受けられます。
そのようなことにより、地元鹿沼でも大きな影響が避けれれない状態です。
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地元材(鹿沼杉)や伝統的技術の継承困難
- 地域特有の技術と職人不足
鹿沼市は「鹿沼杉」など地元材を使用した伝統的な木造建築が特徴であり、これを扱える職人が少なくなってきています。- 地元で育成された職人が技術を継承しているものの、後継者が少なく、伝統的な技術や地元材を使った家づくりに対応できる職人が不足しています。
- 地元木材の特性を活かした家づくりを続けるには、熟練の職人の技術が欠かせませんが、その技術を習得する場が限られており、若者がその道を選ぶハードルが高くなっています。
その為私たちがケンコー建設では出来るかぎりではありますが、
地元鹿沼を守る為にもこのような運動・推進をおこなっております。
1. 技術の継承と教育
- 後進の指導と育成
熟練の職人は、自分の技術を次世代に継承する責任があります。- 若手職人に技術や知識を伝える場を作る(現場でのOJT、職業訓練など)。
- 経験を積んだ職人として、指導の方法を工夫し、若者が学びやすい環境を提供する。
- 地元の学校や訓練施設と連携し、若い世代が職人を目指せるようサポートする。
2. 業界のイメージ向上に貢献
- 職人の魅力を発信する
自らが職人業の魅力や面白さを広めることが重要です。- SNSや地域のイベント、講演などを通じて、職人業の誇りややりがいを発信する。
- 職人業の社会的意義や必要性を伝え、次世代の職人候補にアピールする。
- 若者にとって職人業が魅力的であると感じてもらえるよう、働き方やライフスタイルを見直す。
3. 働きやすい環境作り
- 作業環境の改善
若手が続けやすい環境作りが求められています。- 労働時間や待遇面の改善に積極的に取り組む。
- 若手職人が成長できる環境を整備し、体力的負担やストレスを減らす工夫をする。
- 例えば、安全面や作業効率を向上させる新しい道具や技術の導入を検討する。
4. 技術の多様化と専門性の向上
- 新しい技術を学ぶ
現代の建設業では、IT技術や最新の建築材料が求められる場面が増えています。- 伝統的な技術に加えて、新しい建築技術や省エネルギー技術なども学び、技術の幅を広げる。
- 例えば、建築業界における3DプリンティングやBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)など、先端技術に触れ、将来の需要に対応できるスキルを身につける。
5. 業界内でのネットワーク構築
- 職人同士の連携を強化する
複数の職人が協力し合うことにより、業界全体の生産性や効率性を向上させることができます。- 地元の工務店や職人とのネットワークを築き、技術の共有や情報交換を行う。
- 協力して現場の効率を上げ、若手の育成に役立つシステムを構築する。
6. 生涯学習の姿勢を持つ
- 新たなスキルを学び続ける
職人業の分野でも、常に学び続ける姿勢が大切です。- 建築業界の最新動向に注目し、日々の学びを継続する。
- 自分の技術をブラッシュアップするためにセミナーやワークショップに参加する。
7. フリーランスや個人事業主としての道
- 独立・起業を考える
経験を積んだ職人は、フリーランスや個人事業主として独立する選択肢もあります。- 自分のペースで仕事を選び、より自由度の高い働き方をすることができる。
- 独立することで、新しい仕事のチャンスや協力の可能性も広がる。
8. 地元の資源を活かした取り組み
- 地域材や地域文化を活用した家づくり
地元の木材や伝統技術を活かした家づくりを進めることで、地域に根ざした職人業の継続を促進することができます。- 鹿沼杉など、地域の特産品を使った建築を提案し、地域密着型の仕事を進める。
- 地元住民と連携し、地域の文化や伝統を守るための取り組みを行う。
まとめ
職人不足に対して、職人ができることは多岐にわたります。
技術の継承や教育、業界のイメージ向上、働きやすい環境作り、新しい技術の習得など、個々の職人が積極的に取り組むことで、次世代に良い影響を与えることができます。
また、地域とのつながりを強化し、地域特有の技術や文化を活かした仕事を進めることも、職人業の将来を明るくするための鍵となります。
私たちができることは微々たることかも知れませんが、地元の貢献や「木工の町かぬま」を守る将来のためにも工務店が継承を進めていかなくてはなりません。
是非皆様にもご協力を頂きましてこの問題を共に解消できればと思います。
鹿沼市がより職人の町となるように、また、後世にしっかり残せるように頑張りましょう!