新築住宅の工事期間(工事期)に気を付けるべきポイントは、スケジュール・品質・コスト・安全の4つの観点から考える。
工事期ごと・全体を通じての注意点!👇
目次(クリックすると見出しに飛びます)
🗓️ 全体スケジュールに関する注意点
- 余裕をもったスケジュールを立てる
- 天候(特に梅雨・台風・雪の季節)で工期が遅れる可能性があります。
- 特に「基礎工事」「外壁工事」「屋根工事」は天候に左右されやすいです。
- 竣工予定を「引っ越し希望日より1〜2か月前」に設定すると安心です。
- 確認申請・各種検査の期間を考慮
- 建築確認申請や中間検査・完了検査のスケジュールも工期に含まれます。
- 特に自治体によっては確認申請の審査に2〜4週間かかる場合も。
- 近隣挨拶と工事時間の制限
- 着工前に近隣へ工事説明をしておくと、トラブルを防げます。
- 工事車両の出入りや騒音時間帯(早朝・夜間)にも注意。
🧱 工事段階ごとの注意点
1. 基礎工事(約3〜4週間)
- 天候による遅れが最も起きやすい時期。
- コンクリート打設後の**養生期間(乾燥時間)**をしっかり取ること。
- 地盤改良が必要な場合、追加期間と費用が発生。
2. 上棟(建て方)
- 一日で一気に柱・梁を組み上げるため、日程の確定が重要。
- 上棟式を行う場合、工事の進行に支障が出ないよう工程表を確認。
3. 屋根・外壁工事
- 雨仕舞い(雨水の侵入防止)が終わるまで、天候リスクが大きい。
- 外壁材の搬入や塗装工程にも天候の影響あり。
4. 内装工事・設備工事
- 仕上げ前に「配線・配管チェック」「断熱材の施工確認」を。
- 職人が重なる工程では調整ミスによる遅延が発生しやすい。
5. 外構工事(最後)
- 天候で遅れやすく、引き渡し直前のトラブルが多い工程。
- 駐車スペースや門扉の仕上がりを確認しておく。
💡 その他のポイント
- 工期短縮のリスク
- 無理に早めると「養生不足」「施工精度低下」「不具合リスク増大」につながる。
- 早く入居したい場合も、構造・防水など重要部分の工期短縮は避けましょう。
- 工事中の定期確認
- 現場監督任せにせず、週1回程度は進捗を確認。
- 「工程表」と「現場の実際の進み具合」を照らし合わせる。
- 契約時の工期条項の確認
- 契約書には「工期の定義」「天候等による延長条件」「遅延時の対応」を明記。
- 延期による違約金や補償条件もチェック。
🧭 季節別の工期リスク
| 季節 | 特徴・リスク | 対策 |
|---|---|---|
| 冬(12〜2月) | 凍結で基礎工事が遅れる・外壁塗装が難しい | 養生加温・断熱施工を慎重に |
| 春(3〜5月) | 気候が安定し工事しやすい | 人気シーズンで職人確保が難しい |
| 梅雨(6〜7月) | 雨で外工事がストップしがち | 雨養生の徹底・スケジュール緩めに |
| 夏(8〜9月) | 台風・猛暑で安全面のリスク | 台風対策と熱中症対策 |
| 秋(10〜11月) | 気候が良く仕上げに最適 | 年末に向けて職人多忙・早めの段取り |
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